森永さんが予約してくれていたお店に到着しました。
カーテンのような布で囲まれた、半個室の綺麗でオシャレなお店でした。
ステキなお店だと、やはり女性は気分は上がりますよね。
いろいろ探して予約してくれたのかと思うと、とても有難いです。
ただ、席が狭い上にカーテンで仕切られたので圧迫感が…(笑)
そして向かい合わせなので、距離が近い…
その上、森永さんはニコニコしながらガン見してくるので…さらにツライ。
でも、メニューを選んでる時とかも対応が優しいので、「絶対にムリ!」とは思えませんでした。
森永さんは妹がいるらしく、私に対する接し方も「見守る系の優しさ」で、なんかホッと安心できるような。
私には男兄弟がいないけど、お兄ちゃんがいたらこんな感じなのかな〜、とボンヤリ考えたりしてました。
笑顔で声をかけてくれた時に、メッセージ通りのステキな人だ!って嬉しくなりました。
書くまでもないですが、この年齢まで残ってるわけなのでステキな女ではありません。
あの笑顔も、頑張って作ったものであって…
でも、有難いことに森永さんは気に入ってくれたらしく、そこからグイグイモードに突入しました。
見た目以外は何の申し分もない、ステキな人です。
女は想われた方が幸せだし、森永さんを好きになれたら一番良いはず。
薄暗い間接照明のお店だったので、長いこと話してるうちに、だんだん外見は気にならなくなってきました。
慣れてきたのもあったのだと思います。
何度も書きますが、決して森永さんはブサイクとかではありません。
うまく説明が出来ないのですが、なぜか私にとっては拒否反応が出てしまうのでした。
「生理的」という言葉は人に対して使うと失礼だと思うので使いませんが、頭ではなく身体が無意識に拒否してしまう感じです。
「じゃあ、やめておけば?」と思われるかもしれないのですが、それ以外は本当に申し分のない方だったので、中身が重視な私にとっては外見され慣れれば…という望みを捨てることが出来ませんでした。
なので、森永さんと話してる間も
『あっ、大丈夫かも!好きになれるかも!』
『あっ…やっぱり無理かもしれない…』
と、考えが交差しまくり、脳内はゴチャゴチャしてました。
男女共に、判断する時に考えるであろう『キスできるか?それ以上はできるか?』問題。
人間も動物ですもの。
そりゃ付き合ったり結婚する時には、この動物的本能のYESNO判断は重要です。
間接照明であまりハッキリ見えない状況の中で、「薄暗かったらいけるかもしれない…」と考えたりしていました。
そんな事を考えていた時
僕ね、手がキレイな人って好きなんですよ〜
と、触れんばかりの感じで言われて、咄嗟にゾッとしてしまった自分がいました。
有難い言葉なはずなのに、ゾッとしてしまった自分に「やっぱりダメなんじゃ…」と思い直します。
そんな気持ちを行ったり来たりしながら、森永さんとの食事は終わりました。
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