婚活 PR

トーテムくん(3)

あてもなく30分ほど歩いて、大きな川沿いの公園に着きました。

 

疲れてませんか?少し座って喋りましょうか。
そうですね♪

 

お互い敬語のままだけど、最初よりは会話も増えてきました。

 

あっ、何か飲みます?

と、自動販売機でジュースを買ってくれるトーテムくん。

 

さっきランチ奢ってもらったし、ジュースくらい私が!

いいですよ(笑)

と、ふいに笑顔を見せて拒むトーテムくん。

 

 

じゃあ…

もし良かったらまたご飯にでも行ってください。

またその時にでも…

と言いつつ、自動販売機にお金を入れて

BABAさん、何がいいですか?

と、振り返るトーテムくん。

 

 

ちょっと…

 

完璧じゃないよ、トーテム。

 

苦しくなるほどのキュンキュンではないけど、会って数時間で、不意打ちのキュンに何度かやられてました。

 

何これ。

ナニコレ珍百景って、トーテムくんのこと? (それはちがう)

 

 

買ってもらったお茶を飲みながら、ポカポカ陽気の中でベンチに座って話してました。

 

初めて会ったのに、ボーッと無言で座ってるのも心地よい。

同じ方向を見ながら、何気ない会話をしつつ日向ぼっこ。

 

まるで長年一緒にいる老夫婦のよう。

 

今まで婚活サイトで会った人は、たった1時間くらい一緒いるだけでグッタリ疲れてしまいました。

でも、トーテムくんはとても居心地がいい。

 

これは、ついに出会ってしまったのではないか?!

 

トーテムくんの声質も好きなタイプでした。

声って大事じゃないですか?

 

私は声の大きな人や、甲高い声の人が苦手なのです。

笑い方とか声って変えられるものじゃないけど、長く一緒にいるとなると重要だったりします。

 

頭痛の時に聞いても苦痛じゃない穏やかな声。

勝俣州和さんより、星野源さん…的な。

(あくまで例えなので、ディスってるわけではないです)

 

トーテムくんの声も、喧噪にかき消されそうなほど穏やかな声でした。

なんか…落ち着く♪

 

あまりの居心地の良さにベンチで2時間ほど話し込んでしまい、夕方になってしまいました。

 

ちょっと肌寒くなってきたし、そろそろ行きますか?
ゆっくりし過ぎましたね(笑)

 

すっかり緊張もなくなり、来た道を戻りつつ駅に向かいました。

 

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ