あてもなく30分ほど歩いて、大きな川沿いの公園に着きました。
お互い敬語のままだけど、最初よりは会話も増えてきました。
と、自動販売機でジュースを買ってくれるトーテムくん。
と、ふいに笑顔を見せて拒むトーテムくん。
もし良かったらまたご飯にでも行ってください。
またその時にでも…
と言いつつ、自動販売機にお金を入れて
と、振り返るトーテムくん。
ちょっと…
完璧じゃないよ、トーテム。
苦しくなるほどのキュンキュンではないけど、会って数時間で、不意打ちのキュンに何度かやられてました。
何これ。
ナニコレ珍百景って、トーテムくんのこと? (それはちがう)
買ってもらったお茶を飲みながら、ポカポカ陽気の中でベンチに座って話してました。
初めて会ったのに、ボーッと無言で座ってるのも心地よい。
同じ方向を見ながら、何気ない会話をしつつ日向ぼっこ。
まるで長年一緒にいる老夫婦のよう。
今まで婚活サイトで会った人は、たった1時間くらい一緒いるだけでグッタリ疲れてしまいました。
でも、トーテムくんはとても居心地がいい。
これは、ついに出会ってしまったのではないか?!
トーテムくんの声質も好きなタイプでした。
声って大事じゃないですか?
私は声の大きな人や、甲高い声の人が苦手なのです。
笑い方とか声って変えられるものじゃないけど、長く一緒にいるとなると重要だったりします。
頭痛の時に聞いても苦痛じゃない穏やかな声。
勝俣州和さんより、星野源さん…的な。
(あくまで例えなので、ディスってるわけではないです)
トーテムくんの声も、喧噪にかき消されそうなほど穏やかな声でした。
なんか…落ち着く♪
あまりの居心地の良さにベンチで2時間ほど話し込んでしまい、夕方になってしまいました。
すっかり緊張もなくなり、来た道を戻りつつ駅に向かいました。