先日、NHKで再放送された「玉砕の島に生きて〜テニアン島 日本移民の記録」を昨日見てました。
私の祖父母も戦争時にテニアン島にいて、父親はそこで生まれました。
なぜか数日前に、ふと
「じいちゃん達がいたテニアン島って、どんな所なんだろう」
と気になり、Wikipediaで調べたりしてたら、この番組がタイミングよく再放送することを知りました。
内容がかなりヘビーそうだったので覚悟して見たけど、想像以上だったので何度か目を背けて見ないシーンもありました。
ショッキングなシーンの前には、画面下に「もうすぐ映ります」と字幕で出てくれたので見ないことが出来たけど、それ以外のシーンもショックなものでした。
今はもう無いだろうけど、私が小学生の頃は、祖父母に戦時中の話を聞いてくる…みたいな宿題があったのです。
戦争を体験した祖父母が健在な年代だからこそあったんだろうけど、子供ながらに聞くのを躊躇った記憶がある。
母方の祖父は、私が生まれた時には亡くなっていたので、父方の祖父から話を聞いてました。
祖父は教員として島に渡って、祖母とは島で結婚。
叔母と父親は島で生まれて、父が赤ちゃんの頃に戦争が起きたらしい。
母子を先に船で日本に避難させたそうだけど、祖母はオムツか何かを忘れて、取りに帰ってるうちに船は出発。
乗り遅れて途方に暮れたら、その船は敵の射撃で海に沈んだと…
その後で狭い漁船で日本に帰ったらしいけど、祖母が忘れ物をしなかったら、父はこの世にいないし、もちろん私もいない。
島に残った祖父は、洞窟で数々の惨劇を目にしてきたと話していました。
内容がヘビーなので、ここには書かないけど、その話を子供ながらに聞いて、あまりのショッキングさに言葉を失った。
いくら小学校の宿題とはいえ、祖父も話したくはなかっただろうに、色々と話して聞かせてくれた。
でも、戦争を知らない世代が、知ってる方に直接話を聞くというのは、確かに意味があることなのかもしれない。
本で読むのとは、また違う。
さらに、他人ではなく、自分の身近な人がそんな体験をしてきたと聞くのは、より現実味が増すのかもしれない。
酷な宿題だな〜と、当時も思っていたけど、私達の年代だからこその宿題だったのかもしれないな。
NHKの番組でもしてたけど、当時の新聞では島の日本人は全滅したと伝えられてたので、祖父の葬式もすでに済んでたらしい。
そこに祖父が帰ってきたから、家族みんなが驚いたと話していた。
祖父も最終的には捕虜となり、終戦後に帰還した(兵隊ではなく民間人)。
大橋巨泉さんが言ってた
『戦争は爺さんが決めて、おっさんが命令して、若者が死ぬ』
って、まさにその通りだな…と思う。
政治でも何でもそうだけど、後先が短い&目先の利益しか考えない爺さん達が好き勝手に決める。
…で、次に自分は辛い思いをしないオッサン達が命令して、指揮を取る。
…で、未来ある若者や子供が被害を受ける。
国民の声なんて、聞きやしないし、届きもしない。
戦争なんて、2度と起こらないようにしないとね。
勝手に始めるんだろうけどさ。
どうにか阻止しないと…
話は変わって、ノストラダムの大予言ってあったじゃないですか。
小学生の頃に学校であれを聞いて、めちゃくちゃ怖くなり、帰宅するや否や、おばあちゃんに話したのです。
「ばあちゃん!1999年に地球が滅びるんだって!!怖い!!どうしよう!!」
と、あまりの怖さにパニック気味に。
おばあちゃんは穏やかに「まあ、そうなったら仕方ないわ」と笑顔で返答。
「えー!!怖いもん!!」とうるさい私に、おばあちゃんは落ち着いた声のトーンで
「みんな死んで誰もいない中で、1人生き残りたいか?」と。
ぐうの音も出ずに、確かにそう考えると…と思い、妙に納得した記憶がある。
大人になってからも何度も思い出すけど、戦争で生きるか死ぬかを体験してきた祖母だからの言葉なんだな…と思った。
長々といろいろ書いたけど
平和に暮らせてるって有難いことだなと、改めてそう思った。
それと、自分達だけの世代じゃなくて、これからも平和で暮らせるように大人が頑張らないといけないな。
…と思った週末でした。
↓ポチっと応援していただけると励みになります!