今週もいつも通りの週末。
いつもようにスーパーを3軒まわるため、お昼頃に出かけました。
駅近くの道路を歩いてたら、キョロキョロと慌てている様子の女性とすれ違いました。
少し気になりながらも通り過ぎたのでそのまま歩いてると「すみません」と声をかけられました。
振り返ると、先ほどの女性。
道でも聞きたいのだろうかと「はい」と答えると、「あの…少し手を貸していただきたいのですが」と。
ん??なんだ??
…と思いながら、女性に誘導されてついて行くと、マンションの駐車場でお婆さんが倒れていました。
その女性もたまたま近くを通りかかり、お婆さんの助けを求める声で駆けつけたらしいのです。
転倒して起き上がれないので起こしてほしいとのこと。
「よし!」とカバンを道端に置いて、お婆さんを2人がかりで起こしました。
…とはいえ、女性2人。
私も力が無いので起こすのも一苦労。
介護の経験もないので、どこを持つのが良いのかも分からず必死でした。
お婆さんを起こしてよく見ると、額を切っていて血だらけでした。
ほぼ血は止まっていたけど、私が駆けつけるまでに結構出ていたようで顔周りや服が血だらけ。
「救急車を呼びましょうか?」と言っても、救急車は呼ばないでくれと。
…とはいえ、いくら止まりかけているとはいえ、血だらけのお婆さんをこのままにはできない。
ご家族でもいれば…と「お家はこの辺ですか?」と聞いたら、このマンションで一人暮らししていると。
怪我してるし家まで送っていこうと思ってたので、家が近かったのは幸いでした。
でも、このまま「それでは」と帰るのも心配で放っておけない。
その女性と「どうしましょう…救急車を呼んだ方がいい気もするんですけど…」と2人でオロオロ。
かかりつけ医が近くにあるらしいけど、土曜日でお昼を過ぎてしまったので閉まっているとのこと。
私も救急車で運ばれたことがあるから分かるけど、入院となるとお金もそれなりに必要になるし、色々と大変だったりする。
意識がなかったら迷わず救急車を呼ぶけど、本人が呼ばないでと言ってるのに勝手に呼ぶわけにはいかない。
金銭的な事情もあるかもしれないし、一人暮らしならそのまま入院になったら誰にも頼れないだろうし。
入院にならずとも、行きは救急車でよくても、帰りはタクシーで帰ってくるしかないだろうから(杖をついてたので)そうなるとお金もかかる。
自分の救急車で運ばれた経験からも、本人の意思を無視して呼ぶことはできませんでした。
お婆さんの荷物を持って家まで付き添い、「無理せずに何かあったら病院や救急車に電話してくださいね」と念を押してから帰ってきました。
その後、スーパーで買い物している間も「お婆さん、大丈夫だろうか…」と気になって。
呼ばないでと言ったけど、頭を打ってたし説得して呼んであげた方が良かったのだろうか。
モヤモヤしつつ買い物を済ませて帰ってきました。
今後同じような場面に遭遇した時のことを考えて、家に着いてから色々と調べてみました。
そうだ…
そうだったわ。
#7119にかけたら良かったんだ。
救急車でなくても、その時に近隣で受診できる病院を紹介してくれたかもしれないし。
前に何かで見た記憶はあったのに、咄嗟に出てこなかった。
お婆さんも安心するだろうし、あの場で#7119にかけて相談すりゃ良かった。
知識があればもっと落ち着いて行動できただろうし、介助の経験があれば安全に起こせただろう。
やっぱり知識と経験は大事だな。
スーパーへ買い出しに行くだけだったので時間に余裕があったけど、電車に乗る前とか予定があったら助けてあげられなかったかもしれない。
何の予定もない、暇な人間で良かった。
あと、お婆さんに自分の将来を重ねて切なくなったりもしてました。
気丈に一人暮らししてても、怪我や病気をしたら誰にも頼れないんだよな。
家まで送った際に、お婆さんの暮らしが垣間見えて、自分の未来と重なり何とも言えない気持ちになりました。
もしかして、これは何か気づけというメッセージなのだろうか。
まあ、メッセージであったとしても、今さら結婚も子供産めないし、どうしようもないのだけど。
いや…お婆さんだって、今は1人なだけで家庭を持っていたかもしれない。
家族がいたって支えになってくれるとは限らない。
そんなこんなで、たった数十分のスーパーまでの道中で、人助けをして人生について考えたりしてました。
今後は咄嗟に動けるように知識を増やそう。
さてと…
今から白髪染めでもして、そのあとはゴロゴロします。
良い土曜日を♪
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